番外編:ソロ曲から読み解くアイドル達のコト ~ミリオンライブにおけるソロ曲の考察~
どうも、熊猫です。
前回の記事ですが、多くの方に見ていただけたようでうれしい限りです。頑張った甲斐がありました... 本当にありがとうございます!
そこで、今更って感じもするんですが断っておくと、このブログで書いていることはあくまで僕個人の考えなので異論は全然認めます。
むしろ僕はいろんな人の考えを聞いてみたいですね。考え方は人それぞれですし、別の人から見た桃子がどう見えているのかというのにも興味があります。
なので、「自分はこう思う!」という方がいましたら遠慮なくコメント等していただけたらと思います。
そして今回の内容なんですが、番外編ということで桃子のことではなく、少し楽曲全体のこと、特にソロ曲について触れていきたいと思います。
というのも、楽曲から桃子のことを読み解いていく上で、アイドルマスターという作品における楽曲の存在について、一度僕の考えを示しておいた方が後々理解してもらいやすくなるかな、と思ったので。まあそんなに大したことは書けないと思うので今回は気軽に流し読みしてってくださればと思います...
1.「ソロ曲」とは
まず、ソロ曲とはどういうものなのかということについて、僕の考えを話していきたいと思います。
アイドルマスターにはご存知の通り多くの楽曲があるわけですが、その中でもアイドル個人の持ち曲として存在しているものが「ソロ曲」と呼ばれています。
このソロ曲ですが、他作品だと「キャラソン」と呼ばれることもあるかと思います。むしろ二次元作品全体ではそちらの方が一般的ではないでしょうか。
この同人誌の1ページなんだけどアイマスオタク見てこれ pic.twitter.com/cJzGkpezNV
— saddle (@saddle_np) 2018年8月13日
今年の夏コミでちょっと話題になってた同人誌。なかなか気になる内容ですね...
ではなぜアイドルマスターという作品においては「ソロ曲」と呼ばれるのかというと、答えは単純で、彼女(彼)らがアイドルだからです。というよりも、「彼女(彼)らがアイドルという設定だから、キャラソンに、ソロ曲やユニット曲、全体曲というような概念がある」と言った方がいいかもしれません。
現実世界のアイドル達が自分たちの曲を持っているのと同じように、アイドルマスターのアイドル達も自分たちの曲を持っているのです。まあここら辺のことはあえて説明する必要もないかと思いますが...
要するに何が言いたいかというと、彼女(彼)らは、「『アイドル』であり『キャラ』である」ということです。
これは、アイドルマスターという作品の本質にも関わる話ですが、このことがソロ曲というものの性質にも大きく関わってきます。
キャラソンとは、「キャラ」ソンというくらいですから、そのキャラらしさ、このキャラはどんなキャラクターなのか、ということがわかるような曲であるわけです。多くの場合、そのキャラの性格やどんな過去を持っているかなどなど、そのキャラを構成する要素(作中の設定)によってキャラソンも作られているものかと思います。
一方現実のアイドルたちが歌う曲には、そのアイドルがどんな人間か、などということが歌詞やメロディーに込められることはありません。そもそも現実のアイドルが実際はどんな人間かなどというのは、ファンや一般人の立場ではわからないわけですから、そんなことをする意味がありません。現実のアイドル達が歌う曲は、アイドルの曲以外の何物にもならないのです。
このように、アイドルソングとキャラソンには明確な違いがあるわけですが、「アイドル」であり「キャラ」でもある彼女(彼)たちの曲というのは、アイドルソングであり、キャラソンでもあるのです。
つまりソロ曲は、そのアイドルがどんなアイドルかを表すだけでなく、時にそのアイドルがどんな人間か、ということを表わすものでもあります。だからソロ曲は、アイドル達のことを深く掘り下げていく上では欠かせないものであるのです。
2.ミリオンライブにおけるソロ曲
前項ではソロ曲全般について話しましたが、各コンテンツによるソロ曲の性質の違いというのも存在するかと思います。というわけで次は、ミリオンライブにおいてソロ曲がどのような存在であるのかということについて話したいと思います。
LIVE THE@TER PERFORMANCE
通称LTP、ミリオンライブ最初のCDシリーズです。01は「Thank you!」ですが、02~13には各アイドルのソロ曲とユニット曲が収録されています。
このCDシリーズには劇場での公演の様子がボイスドラマとして収録されており、収録されている楽曲はすべてその公演内で披露されるという形になっています。そしてこのCDシリーズにはCDごとにテーマが設定されており、楽曲もそのテーマに沿ったものが多いというのも特徴の一つでしょう。そのためか、このCDシリーズに収録されているソロ曲はアイドルの曲としての意味合いが強い曲が多いような印象です。
ご存知の通りミリオンライブのアイドル達にはソロ曲が3曲もあります。したがって、ミリオンライブにおいてソロ曲からアイドル達のことを読み解いていくには、その曲がアイドルの曲としての意味合いが強い曲なのか、キャラの曲としての意味合いが強い曲なのかということを考えることが、他コンテンツ以上に重要なのではないかと思います。
LIVE THE@TER HARMONY
通称LTHと呼ばれるこのCDシリーズには、グリー版ミリオンライブのプラチナスターライブ(PSL)編で結成された各ユニットのユニット曲とそのメンバーのソロ曲が収録されています。ミリシタではイベント楽曲としてユニット曲がすべて実装されているので、ミリシタから入った方々にも各ユニット、そしてそのユニット曲はなじみ深いのではないかと思います。
楽曲の特徴としては、やはりPSL編のストーリーに準拠しているという点が挙げられます。PSL編に合わせてグリー版ミリオンライブでは各ユニット毎のボイスドラマが公開されていました。ユニット曲はもちろんですが、ソロ曲にもそのボイスドラマの内容と深くかかわっている楽曲がいくつかあります。
そのためかLTHに収録されているソロ曲は、キャラの曲としての意味合いが強い曲が目立っているというような印象です。具体的に言うと、アイドル達の成長や変化を感じられる曲が多いように感じます。
また、LTHの楽曲はLTPのソロ曲と比べると曲調的に大きく変わっていて、1曲目のソロ曲で見られた一面とはまた違ったアイドル達の一面が見られる、といった曲が多いというような印象も受けます。2曲目のソロ曲だからこそ、何かしら変化を感じられるような曲が多いのかも知れません。
M@STER SPARKLE
通称MSと呼ばれるシリーズで、新たに2人のアイドルが加わったシアター組39人のソロ曲が収録されています。
このCDシリーズには「原点回帰」というテーマがあるそうで、収録されている楽曲は改めて自己紹介をする曲という存在だそうです。自己紹介をする曲という意味であれば、最初のソロ曲であるLTPのソロ曲も自己紹介の曲と言えるわけですが、LTPシリーズとの明確な違いは、ミリオンライブが誕生してから4年以上の月日がたっているという点です。つまりそれまでに歩んできた道もそのアイドルたちの一部になっているのです。
もちろん自己紹介の仕方はアイドルごとに異なるし、そこにも個性が表れているわけですが、そのアイドルが歩んできた道のりを踏まえての自己紹介、というような曲があるのがMSシリーズならではの特徴なのではないかと思います。それもあってか、このシリーズもキャラの曲としての意味合いが強い曲の方が目立つような印象です。
また、もう一つ大きく変わった点としては、やはりミリシタがリリースされたことが挙げられます。そこから新たにミリオンライブのアイドル達を知ったという方々に向けて、キャラとしての自己紹介曲という形になっているのかもしれません。それもキャラの曲としての意味合いが強い曲が目立つ要因となっているのだと思います。
主観的なものではありますが、各CDシリーズごとのソロ曲の特徴は以上のようになっています。しかしこれはあくまで全体的な特徴であり、すべてのアイドルのソロ曲にあてはまるというわけではなく、アイドルによってもソロ曲の特徴には違いがあります。3曲とも全く曲調が違ったり、逆に3曲通じて同じような曲調だったり、そういったことからもアイドル達のことが読み解けるのではないかと思います。
今回は文章多めで画像少なめだったので少し読みづらかったかもしれません。内容的に特に貼るような画像もなかったので...読みづらかったら申し訳ないです...
次回は予定通り、楽曲から読み解ける桃子のことについて書こうと思うので、次回も是非読んでいただけたらと思います。
それでは