もこもこネコさんとふわふわクマさん

担当についてなんかいろいろ書く

楽曲から読み解く周防桃子という女の子 ~ソロ曲編~

Happy Birthday 桃子!

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 僕が桃子の誕生日を迎えられたのはこれで2回目になります。

 この1年の間、最高に楽しかったことやちょっと辛かったこと、変わらないことや大きく変わったこと、いろんなことがあったけど、桃子が見せてくれたものはどれも素晴らしいものでした。

 桃子がこの先の未来でどんなものを見せてくれるのか、想像もつかないけれど、それは絶対に素晴らしいものだって確信できるから。こんな駄文を書くことくらいしかできないPだけど、これからも君の隣に立って共に歩んでいけるような存在であり続けたいなと思います。誕生日おめでとう、桃子!

 

 

 というわけでご無沙汰しております、熊猫です。やっぱり苦戦しましたね... ほんとに悩んだ...。

 書いては消しを繰り返していたらいつの間にか夏休みが終わり、その後も思うように時間が取れず... 。クオリティーもあまり納得できるようなものではないですが、何とか桃子の誕生日には間に合わせました...。頑張ったんで読んでくれると嬉しいです。

 

 今回はその2ということで、予定通り楽曲から桃子のことを読み解いていこうと思います。で、今回の記事を書くにあたって、どういう風に書いていこうかと考えたんですが、まずはソロ曲について書いていくという形にしました。

 でもあんまり考察っぽいことはしてません。楽曲から桃子のことを読み解く、というよりかは、その曲が桃子にとってどういう曲なのか、という話が主になってると思ってください。まあ細かい考察は他の方がやってるのでそれを読んでみるのも面白いんじゃないかと思います(丸投げ)。

 

 また、はじめに注意しておきますが、ボイスドラマ等の重大なネタバレが含まれます。気にする方がいましたらごめんなさい...。(可能だったらLTP12のドラマパートとPSL編リコッタのボイスドラマを聞いておくといいです)


 

デコレーション・ドリ~ミンッ♪

  桃子の最初の楽曲であり、最初のソロ曲です。

 ミリオンライブにハマりたての頃はアイドル達のこと全然わからなかったんでとりあえず曲を聴いてました。で、気になった曲があったらこの曲はどんな子が歌ってるんだろうって調べたりしてたんですが、桃子を担当するきっかけになったのがまさにそれで、この曲を聴いたのがきっかけでした。今でも本当に大好きな1曲です。

 

  前回の番外編で、ソロ曲はアイドルソングの性質とキャラソンの性質の両方を持っていて、考察する上ではアイドルの曲としての意味合いが強い曲なのか、キャラの曲としての意味合いが強い曲なのかということを考えることが重要になるのではないか、ということを話しました。

 この曲はどうなのかということを考えたときに、僕は最初アイドルの曲としての意味合いが強い曲であると思っていました。桃子のアイドルとしてのかわいらしさを前面に押し出しているような、この曲のキュートでポップな曲調と歌詞からは、桃子のパーソナルな部分はあまり感じられなかったからです。

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 ですが、この曲は周防桃子という一人の人間にとっても重要な曲であることに間違ないと思っています。僕がそれを強く感じたのはLTPのドラマパートです。

 

  ドラマパートでは桃子は最初、アイドルとしてステージに立つことはあくまで「仕事」だと思っていた様子でした。また、その1で話しましたが、桃子がアイドルになった理由が「アイドルになってもう一度活躍することで、仲の良かった頃の両親を取り戻すため」だと僕は思っています。それが正しければ桃子にとってアイドルは、「目的」ではなく「手段」であったわけです。そんな桃子は最初、アイドルを楽しんでやるとは考えられないようでした。

 しかし、ロコや千鶴、そして熱を出しながらも最後まで歌い切った雪歩達のステージを見た桃子の心は変わり始めます。

桃子ね、雪歩さんや千鶴さんの言ってる、楽しんでやった方がいいっていうの、やっぱりよくわからないんだ。

でもね、さっきの雪歩さんのステージは本当にすごいと思った。千鶴さんとロコさんのステージも、なんていうか…みんなが楽しそうだった…

なんかね、桃子もみんなみたいないいステージ…できるかな…?

  この後雪歩に背中を押されてステージに立った桃子は、この曲を披露します。

 ステージを終えたあと、今までとは違い、自然体の本当に楽しそうな様子でMCをこなす桃子。そんな桃子に雪歩は話しかけます。

桃子ちゃん、楽しそうだね

歌を歌った後、桃子もね、ちょっとは楽しんでいけるかなって思ったんだ

...うん!アイドルの世界に、ようこそ!

 

 アイドルはあくまで「仕事」、今まで女優としてやってきたことと同じ、自分を殺し観客の前でアイドルである周防桃子を「演じる」。桃子にとってアイドルは最初、そのようなものだったのだと思います。

ほんとにね叶えちゃいたいな、だれだって憧れるもん

「アイドルになりたいんだ」そんな願いのシミュレーション

(「デコレーション・ドリ~ミン♪」より 歌:周防桃子渡部恵子)作詞:松井洋平 作曲:増谷賢 )

 そんな桃子に、アイドルへの憧れ、「アイドルになりたい」という感情が芽生えたこの瞬間こそが、桃子のアイドルとしてのスタート地点なのではないでしょうか。つまりこの曲は、桃子の最初のソロ曲だからというだけでなく、もっと本質的な意味で”アイドル”周防桃子の始まりを象徴する曲なのだと思います。

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MY STYLE! OUR STYLE!!!!

 LTH05に収録されている桃子の2曲目のソロ曲です。

 各アイドルの2曲目のソロ曲が収録されているLTHシリーズは、プラチナスターライブ編に合わせて発売されたCDシリーズです。そのためLTHシリーズは、PSLでのユニット活動を通じて成長したアイドル達の姿を感じられる曲が多く収録されているというのが特徴としてあります。

 この曲もその一つで、この曲の力強く堂々としたメロディーと歌声、そして強気で前向きな歌詞からは、今まで以上に自信に満ち溢れた桃子の強さが感じられ、PSL編での桃子の大きな成長と変化が感じられます。

 

  PSL編における桃子の大きな変化、それは仲間を信じられるようになったことだと思っています。 

 PSL編では、ユニットの指導役としてメンバーに頼られるようになった桃子。そんな桃子はユニットの指導役としてメンバーを指導する傍ら、自身はドラマ撮影のため練習に参加できない日がつづきました。その穴を埋めるため、仕事終わりに一人自主練習を行っていた桃子は、その無理がたたり足をひねってしまいます。

 その後も無理して練習に参加しようとする桃子にのり子は、無理して足が治らなかったらどうするのか、と怒りをあらわにします。

 練習に参加できず、指導役としての役割を失ってしまったら、自分の居場所がなくなってしまうのではないかという不安を感じていた桃子、そんな桃子にのり子は告げます。「役に立つから居て欲しいんじゃない、仲間だから居て欲しいんだ」と。

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 桃子のためなら何でもすると決意を新たにする亜利沙と奈緒、そしてリーダーである春香も、お見舞いのマドレーヌとともに、自身の想いを桃子に告げます。

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 役名が与えられなければ必要とされない世界で生きてきたからこそ、自分自身の役割、自分自身の存在理由というものに人一倍敏感だったのかもしれません。その世界で一度居場所を失っているというのが本当だとしたらなおさらです。

 けれどここには、役名のあるなしにかかわらず自分を必要としてくれる人がいる、役を通した自分ではなく、ありのままの自分を見て好きだと言ってくれる人たちがいる。だからこそ、何かを演じるのではなく、自分を貫いていくことにためらいが無くなったのではないでしょうか。

 

友情 愛情 超えた揺るぎのない絆

今までで一番自分のことが好き

バラバラな個性が一つにまとまれば

1かける5はミリオン!

(「MY STYLE! OUR STYLE!!!!」より 歌:周防桃子渡部恵子)作詞・作曲:前山田健一

 自分のことを信じてくれる仲間がいることを自覚したことで、今までで以上に自信をつけ、自分を貫いていけるようになった桃子、そんな桃子の力はまさに無限大!

 アイドルとして、大きな一歩を踏み出した桃子の成長した姿が感じられる、この曲はそんな曲になっていると思います。

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ローリング△さんかく

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 ミリシタのリリースによって新たに2人のアイドルが加わり、新たなステージの幕開けとなったタイミングで発売されたMSシリーズ、その1枚目に桃子の3曲目のソロ曲であるこの曲は収録されています。

 MSシリーズの曲は「原点回帰」というテーマのもと、改めて自己紹介というような曲になっているそうです。一曲目のLTPのソロ曲も自己紹介の曲と言えるのですが、LTPの時と違うのは、それまでアイドル達が歩んできた道もそのアイドル達の一部になっているということです。

 スター子役として一人厳しい世界を生き抜いてきた桃子、まわりのみんなより少しカドがたっていた彼女は、プロデューサーや劇場の仲間と出会い、アイドルとして、一人の人間として変わっていきました。人と人とがつながっていく様子を図形の辺が増えていく様子にたとえたこの曲には、人とのつながりによって変わっていった桃子のこれまでの物語が綴られているように感じます。

 だからこの曲は、桃子にとって過去を振り返る曲であるように感じる方が多いのではないでしょうか。MS楽曲の特徴的にも実際そうなんだと思います。ではこの「過去を振り返る」ということにはどういう意味があるのでしょう?

 

 ここで少し余談になりますが、僕は今年6月に行われた5thライブに両日現地参加しました。ミリシタのリリース、そしてグリー版のサービス終了後に行われた初めての周年ライブ、期待と同等、もしくはそれ以上の不安を抱えた人が多くいる中で行われたライブでしたが、その不安の声のほとんどが終演後には、新たなステージやこれからのミリオンライブの未来を期待する声へと変わっていたように感じました。

 二日間現地参加した中で僕自身がそれを強く感じたのは、愛美さんがジュリアとして披露した「スタートリップ」でした。この曲は、5thでの愛美さんのパフォーマンスを見る前と後では、僕の中で大きく感じ方が変わった曲です。

 「過去を振り返る」というのは言葉通りの意味だけじゃない、過去を振り返るのは「これからの未来を見つめる」ため、この曲は前を向いてこれからも歩き続けていくための曲なんだと、愛美さんのパフォーマンスはそう感じさせるようなものでした。

 

サヨナラ△今は

いびつでも強くなれる(強くなるっ!!)

それでもね 絶対に

いつか◯になるよ見ててね!

 

きれいな◯になるよ、みんなで!

 

(「ローリング△さんかく」より 歌:周防桃子渡部恵子)作詞:安藤紗々 作曲:松坂康司)

 今は過去の全てであり、未来は今の全てです。新たなステージに立つことになっても、それまでの過去がなかったことになるわけじゃない、女優として歩んできた道、アイドルとして歩んできた道、この曲はそんな今までの桃子のすべてが、これからの桃子の未来につながっていくのだということを期待させるような曲だと感じました。 


  誕生日という一年に一度しかないこの機会、是非周防桃子という女の子のことを少し考えてみていただきたいです。

 かわいい!というのはもちろんなのですが、桃子のパーソナルな部分のことについて少し考えてみることで、彼女の人間的な魅力に気づけるんじゃないかと思います。微力ではありますが、この記事が少しでもその手助けになれればうれしいです。

 

それでは